飛騨市の友好都市・台湾の新港郷(しんかんごう)の青年たちと吉城高生による「オンライン交流」が8月7日に市役所で行われました。
同校は、市が友好提携を結んだ2017年から毎年台湾に出かけて親交を深めていますが、昨年からコロナ禍で中止に。オンライン交流は今回初めて行われました。
この日、同校からは選択授業で「国際理解探求」を専攻する1~3年生が、台湾は新港文教基金会のボランティアを務める高校生と大学生が参加しました。メンバーはいずれも16人です。最初はスクリーンを通して自己紹介を英語で行い、続いて事前に作成した資料を基に「コロナウイルス」や「アジア人差別」など4つのテーマで意見交換しました。
質問も英語を使うため、生徒たちは笑顔を見せながら受け答えしていましたが、メモを取ったり、同行した教員に内容を確かめたり…と頭の中はフル回転だったようです。話し合いの中身を尋ねると「コロナウイルス」では台湾の学生が〝国の政策に満足しているか〟と質問すると、生徒たちは「満足していません。現に感染者が増えているからです」などと答えていました。
また「アジア人差別」は台湾の学生が「アメリカに行った時、アジア人だという理由で馬鹿にされ、笑われました」と報告すると「同じアジア人として悲しいですね」などと答えていました。意見交換は約1時間にわたって行われました。
最後にスクリーンを通して参加者全員で記念撮影を楽しみ、大平未来さん(3年)が「オンラインは難しいですが、思った以上にコミュニケーションがとれて楽しかったです。また会える日を楽しみにしています」と挨拶しました。
参加した田口苿里さん(2年)は「オンラインなので話がかみ合わなかったり、相手の表情が読み取れないため話を伝えるのが難しかったです。台湾の方は陽気で、オリンピックの話でも『日本が会場ならやってもいい』と物事をプラス思考で考える人が多いと思いました」、柚原一穂さん(2年)は「なかなか言葉が通じないところもあったけど、台湾の方はみんな明るくて楽しかった。早く台湾に行けるようになればいいですね」と話していました。
(特派員 岡田直樹)
Comments